海外で増加・搾取に巻き込まれる
- ゾエ・ジャパンスタッフ

- 7月7日
- 読了時間: 4分
更新日:7月9日
日本人女性:強まる懸念

ゾエ・ジャパンでは、海外での仕事や機会に応募した若い日本人女性が、その後搾取や人身取引の被害に遭うケースが増えていることを強く懸念しています。
海外で働くことや留学、渡航そのものは多くの素晴らしい機会をもたらします。しかし一方で、その人の弱みや困難な状況につけ込む仲介者や勧誘者によって搾取されるケースが存在します。こうした問題を防ぐためには、被害者を責めるのではなく、その背景にある脆弱性を理解し、共感を持って向き合うことが重要です。
どのような人が狙われているのか
私たちが耳にするケースの多くは、10代後半から20代前半の女性ですが、それ以上の年齢の方も含まれます。背景はさまざまですが、共通する要因が見られます。
経済的な困難を抱えている人や、多額の借金を抱えている人などがいます。また、虐待やネグレクト、家庭内の問題、その他のトラウマを経験している場合もあります。安定した生活や自立、居場所、より良い将来を求めている人も少なくありません。
こうした脆弱性は、その人が弱いという意味ではありませんが、その状況を利用しようとする人々にとっては格好の標的となってしまうのです。
ホストクラブ、借金、そして経済的プレッシャー
近年、借金が脆弱性を高める要因として注目されています。
ホストクラブで多額の支出をしてしまい、借金を抱える女性がいます。また、地下アイドル活動などを続けるためにさらなる収入を必要としている女性もいます。
こうした状況の中、「海外で高収入を得られる」という求人広告は、経済的な問題を解決する手段として魅力的に映ることがあります。
リスクを理解する
重要なのは、多くの女性たちが自分が風俗業界や成人向けサービスに従事する可能性を理解しているということです。仕事内容そのものを知らないことが問題なのではありません。
むしろ、背後に存在する巧妙な犯罪ネットワークや搾取のリスクについて十分に理解していないことが問題なのです。
リスクとは例えば次のようなものがあげられます。
債務による拘束(借金による支配)
強要や心理的操作
脅迫や威圧
身体的・性的暴力
行動の自由の制限
収入の搾取
薬物やアルコールの強要
本人が渡航や仕事に同意していたとしても、実際には説明されていた内容とは大きく異なる状況に置かれることがあるのです。
国際的に広がる傾向
これまでは、日本人女性の海外での搾取は、主に北米地域で懸念されていました。
しかし近年では、カナダ、アメリカ、オーストラリア、韓国、シンガポール、さらには一部のヨーロッパ諸国への渡航を勧める求人広告や勧誘が見られるようになっています。
もちろん、これらの国々そのものに問題があるわけではありません。毎年何百万人もの人々が安全に渡航しています。
問題は、脆弱な立場にある人々から利益を得ようとする犯罪者たちが、どの国にも存在し得るということです。
なぜ共感が必要なのか
人身取引に関する大きな誤解の一つに、「被害者は気づくべきだった」「もっと慎重になるべきだった」という考え方があります。
しかし実際には多くの場合、搾取は徐々に進行します。人はその時点で持っている情報をもとに判断します。勧誘者は友人、恋人、雇用主、あるいは支援者を装い、信頼関係を築きながら相手を支配していきます。
社会が被害者を非難すれば、助けを求めることはさらに難しくなります。一方で、共感と理解を持って接することで、支援につながる可能性は高まります。
希望、そして助けはあります
希望を持てる点として、近年は国際的な支援体制が強化されています。
多くの国には、人身取引被害者を支援する団体やホットライン、シェルター、支援サービスが存在します。
どのような状況にあっても、一人で抱え込む必要はありません。助けを求めることが、安全と回復への第一歩になることがあります。
私たちにできること

防止は「知ること」から始まります。
保護者、教師、教会、大学、地域団体、企業など、誰もが重要な役割を担うことができます。
海外で働くことや渡航を検討している人に対して、正しい情報や啓発資料を共有することは、その人を守る大きな力になります。
ゾエ・ジャパンは、すべての人が尊厳と安全、そして希望を持って生きられる社会を目指しています。私たちは地域社会と協力しながら、搾取を未然に防ぎ、助けを必要とする人々が支援につながることができるように取り組んでいます。
防止・啓発資料の活用や配布にご関心のある方は、ぜひゾエ・ジャパンまでお問い合わせください。




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