トリップを終えて-
ゾエには、人身取引から救出された子どもたちを保護し、カウンセリングと医療を施すための施設が備えられ、身寄りのない子どもたちを養育・教育するための施設や、心身ともにケアをしてくれるスタッフと宣教師、お父さんとお母さんが与えられ、そこでは将来、社会で活躍するための職業訓練所があります。
ゾエで暮らすスタッフ、神学生や子どもたちの自活用の養豚・養魚所や農業や栽培のための土地も活用しています。このような豊かな実がなるまでいったいどれほどの祈りが積まれたのでしょうか。どれほどの涙が流されたのでしょうか。
確かに、立派な建物や、考え抜かれた自立支援プログラムを見て感動を覚えますが、それよりもさらに素晴らしいのは、神様の愛が子どもたちや宣教師、 全てのスタッフに溢れ、注がれ、生ける川の水のように力強く流れていることです。そこには慰めがあり、自由があり、癒しがありました。それは神様にしかできないことですし、子どもたちの回復には必要不可欠です。
ゾエ・ジャパンの宣教師として今回私は、この神様の愛をもっと日本で伝えていきたいと思わされました。傷ついた人、恐れに縛られている人、神様が創造した人生とはまったく違う道に引きずられてしまった人たちはタイだけでなく、私の愛する国、日本にもたくさんいます。
人身取引は東南アジアだけの問題ではなく、日本を含む世界中の問題です。この問題はいわば、私たちの罪から生まれた実です。その罪の問題の唯一の解決策であるイエスの十字架を掲げ、日本に神様の愛を流し、神様が豊かな実を結んでくださることを祈っていきたいと願います。そこに人身取引の根絶、そして傷ついた人々の回復、癒しがあるからです。
人の力には限界がありますが、「神にとって不可能なことはーつもありません。」(ルカ1:37) この万能の主に信頼し、従っていきます。
どうぞこれからもゾエ・ジャパンのために、日本のために共にお祈りください。
ゾエ・ジャパン宣教師:山本ゆり
牧師の家庭で生まれ育ち、12歳の時に洗礼を受ける。中学、高校はインターナショナルスクールに通い、20 16年にカリフォルニア、マスターズ大学にて聖書と経営学に ついて学び卒業。2017年に一般社団法人ゾエ・ジャパンを設立し、現在はタイにあるゾエ・子どもの家で救出された子どもたちの支援と日本及び海外における人身取引の実態について啓発活動をしている。
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