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My Story

更新日:2020年1月21日

「私のストーリー」ZOE Japan スタッフ:Yuri Osborne | オズボーンゆり


私が初めて人身売買のことを知ったのは高校の授業の時でした。

例えば、子どもが道で物乞いする。それは「貧しい」という単純な理由ではなく、第三者に強制労働させられていること。十分にお金を集めないと、同情心を掻き立たせるために腕や脚を切られ、失明させられる子もいること・・。

それから、子どもが売春宿に売られたりすることも知りました。

そこには女の子だけではなく男の子もいて、1日に何回も大人に買春される。

どうしたら一人の人間が同じ人間に対してそんな酷いことをできるのか。悲しみ、怒り、悔しさ、いろんな感情が込み上げて、その夜は泣き続けました。

ベッドの中で、「1人でもこんな苦しい奴隷の状態から救えるなら、どこにでも行くし、どんなことでもやりたい。私を遣わして下さい!」と祈りました。


そして、高校卒業後、アメリカ・カリフォルニアに大学進学し、聖書と経営学を学びました。大学最後の学期のある日、ゾエというクリスチャンの団体に出会いました。

ゾエは、タイにおいて、警察や福祉団体と連携を取り、子どもたちを人身売買から救出し、教育やカウンセリングなど包括的な回復支援をしている団体です。

私は、そこでインターンシップを始めることにしました。その中で、人身取引のことをさらに深く学び、タイなど発展途上諸国だけではなく、アメリカや私の母国である日本でも人身取引は起きていることを知りました。人身売買の歴史と日本での実態をゾエの創設者・代表(CEO)であるキャロル・ハートにプレゼンテーションさせてもらい、日本にこの働きがいかに必要であるか伝えました。


祈りと話し合いの結果、その数ヶ月後、日本に戻り「ゾエ・ジャパン」を立ち上げることになりました。そして現在にいたります。


ゾエ・ジャパンは無事に2017年9月に発足し、現在は啓発活動に勤めています。 子どもたち自身もそうですが、子どもたちの保護者、教師、各コミュニティーリーダー達が身近に起きている人身売買に気づくことが被害を防ぐ第一歩だと思います。

そのために、「被害者にならない、加害者をつくらない」をモットーに、学校や教会、様々なコミュニティで講演活動をしています。 関係NPOと一緒に、人身取引被害者の相談支援や、子どもシェルターの支援活動もしています。将来的には、私たち独自のキリスト教理念に基づいたゾエ・シェルターを設立したいと思っていますが、今は一歩ずつ学びながら進んでいるところです。

神様にあって不可能なことはひとつもありません。主の御心だけがなされ、主のご計画だけが実現します。今までの私の人生全てがそのことを証明しています。

この壮大な神様のプロジェクトに関われていること、働き人として用いられていることは、私にとって大きな喜びであり、計り知れない恵みです。これからどんなことが起こっていくのかとても楽しみです!


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