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執筆者の写真ゾエ・ジャパンスタッフ

My Story ②

更新日:2022年8月13日

「私のストーリー」ZOE Japan スタッフ:Hiromi Hataji | 秦地浩未

もう20年以上前になりますが、タイに遊びに行った時、ビーチでヨーロッパ系の男性の横に寝そべっている女の子がいました。ふと見ると中学生くらいで、その男性と同じライフスタイルを共有しているガールフレンドには見えませんでした。地元の人から彼女は娼婦なのだと教えられました。旅行代理店へ行くと、そこでも外国人の男性が中学生くらいのタイの女の子を連れ、旅行の予約をしていました。その男性は女の子に「もし行きたくなければ行かなくてもいいよ」と言っていました。女の子は恥ずかしそうにうつ向いてニヤっと作り笑いをするだけでした。

全く化粧っ気のない、トレーナーを着た中学生くらいの女の子を40歳前後のビジネスマン風の男性が娼婦として連れ歩いているのがショックでした。

何年も後になって、そのような子たちは騙されたり、誘拐されたり、親に売られたりして、このような仕事を強制的にさせられ、もらったお金はその子たちのものにはならず、心も身体も病気になり、成長過程で死んでいく子もいることを知りました。 死ぬような苦しみの中にいる子どもがいる一方、自分の快楽をその子どもから得ようとする大人がいる。同じ人間でありながらこのような関係が許されるのでしょうか。


このような関係は、あれから数十年経ったここ日本でも、形を変え存在しています。子どもが一番安心できるはずの家庭や子どもの成長の場である学校で、虐待を受けた子どもたちがいます。彼らは虐待から逃れるために家出をし、今度は知らない大人から性被害を受けるという危険に晒されるのです。現在はスマホが普及したこともあり、SNSを通して知らない大人とつながりを持ち、本人の知らないうちにビデオや写真が流出するという性被害も横行しています。そのような映像を流して、被害者の苦しみを踏み台にして荒稼ぎしている大人がいるのです。

人間は他の人間の道具のために生まれてきたのではありません。一人ひとりの人間には個性があり、それは唯一無二のもので、とても大切なものです。誰もが大切にされ、愛される権利があるのです。私たちはどうすれば他の人を大切にすることができるのでしょうか。

ゾエ・ジャパンではより多くの人がこの実態を知らなければならないと考えています。将来を担う子どもたちを食い物にする社会に将来はないからです。大人も子どもも、一人ひとりが恐ろしい問題だという認識を持って、ゾエ・ジャパンと一緒に歩んでいただきたいのです。私たち一人ひとりがこの時代の責任を負っているのです。私は聖書の「わたし(神様)の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」ということばが好きです。一人でも多くの人がこのことばを自分のこととして受け取れる社会になってほしいと思います。

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