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児童虐待事件で思うこと

更新日:2022年6月30日

親からの虐待によって子どもが死んでしまうという痛ましい事件が後を絶たちません。児童虐待のもっとも恐ろしい点は、本来、人として愛や信頼を身につけなければならない幼児期に、一番信頼する親から身体的・心理的・性的虐待やネグレクトによって恐怖、憎悪、孤独、自尊心の欠如等ネガティブな体験を植え付けられ、心身に深い傷を負うことです。


このような傷を負った子どもの中には、家から逃げ出し、自分で自分の生活を支えなければならない子もいます。このような子どもたちを人身取引業者は狙い、売春等をさせることで搾取するのです。


では、虐待する親はなぜそのような行為に及ぶのでしょうか。

虐待する多くの親の心の中には怒りや憤りがあり、そのはけ口として抵抗できない子どもに向けられてしまうことがあります。その怒りや憤りはどこから来るのでしょうか。

それは小さい頃自分の親から受けたものかもしれません。

もしそうなら、親であるあなたの敵は自分の思い通りにならない子どもではなく、自分の中にある“許せない”という心ではないでしょうか。その怒り、憤りは親であるあなたのせいではないのです。


あなたも被害者だったのですから。それなのに“許せない”という思いを何十年も持ち続け、今もなお自分で自分を縛り、傷つけているのです。

もうこれ以上自分を傷つけるのを止めて、自分の心の中にある“許せない”という思いから自分自身を解放してあげませんか。

もうこれ以上あなたは傷つく必要はないのですから。

そして、あなたの子どもも。

聖書では「…すべてのいのちはわたしのもの。父のいのちも、子のいのちもわたしのもの。…」(エゼキエル18:4)とあります。

そして神のことを「私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方」(ローマ8:32)と言っています。

つまり、私たち人間を愛して止まない神は、イエス・キリストを私たちの身代わりとして十字架につけてまで、愛するあなたや、あなたの子どもを救いたいと言っているのです。


自分の意志で“許せない”という心を手放そうと思ってもなかなかできるものではありません。

もう一生懸命頑張ることを止め、子どものような素直な気持ちになって「神様、私を“許せない”という思いから解放してください。私はその思いを手放します!」と宣言してみませんか。

“許せない”という苦しみから解放されること、そして親から子へと引き継がれるその憎しみの連鎖を断ち切ること。

今、私たちに一番必要なことではないでしょうか。


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