京都で起きた人身取引


先日、京都で女性をバーに誘い込み、借金を負わせ、支払えないと性風俗店に斡旋するという仕組みで262人の女性の被害者が出た事件が起きました。

(写真はイメージです)

ニュースが出た中、このような声が聞こえてきました。


「騙される女の子も悪いよね」


また、強姦や痴漢について、このような意見もあります。


「あんなミニスカート履いてた女の子も悪い」


一方で、(これは一例ですが)東南アジア国の地方に住む女性が貧しい生活から抜けたい一心で、仕事を紹介してくれた業者についていくと、売春宿に売られてしまった。という話には誰もが同情心を見せます。騙された女の子が悪いという意見はほとんど聞きません。違いは何でしょうか?


実は、このような自己責任の考え方が、性犯罪被害者をさらに深い闇へと追いやります。

「自分が悪い、騙された私の責任だ。」と思い込み、誰にも助けを求められないでいる人たちがたくさんいます。

しかし、どんなことがあっても、騙す方が悪いのです。


男性・女性がどのような服装をして道を歩いていたとしても、レイプや痴漢を正当化する理由はありません。(もちろん、私たちが社会において、状況に合わせ、適切な格好や、周りの人を配慮した服装を着るということも必要です。性加害を正当化したり、性犯罪が軽くなる理由にはならないと言いたいのです。)


京都で262人の女性を風俗店に斡旋した風俗店経営の岸井謙典容疑者は、「1か月300万稼げるよ」と美男大学生を集め、女性を騙すための細かいマニュアルを作り、組織的に動いていました。

大学生女性を中心に繁華街で声をかけ、恋愛関係になってから、自営しているバーに誘い込み、借金を負わせ、風俗店に斡旋し、その女性たちの給料から15%程度が毎月入る仕組みになっていたようです。


ここには 綿密な計画と巧妙なマインドコントロールがあります。


もし、あなたの娘、妹、姉、友人、彼女、姪っ子、孫がこのような被害に遭った時、

「でもね、騙されるあなたも悪いよ」と伝えるべきでしょうか?

それを言われて、励まされた、立ち直れたという人はいないでしょう。

日本という社会、コミュニティに生きる者として、気を付けること、知っておかなくてはいけないこと、責任を果たすことは別の問題であり、性犯罪を許す理由にはなりません。また、そのことについて言及する適切な状況や時期を被害者のために考慮しなくてはいけません。それがインターネット上であっても、何気ない日常会話でもです。


多くの女性や子ども、そして男性もが人身取引被害にあっています。 人身取引業者も被害者の自己責任感、罪悪感、恥、後ろめたさを巧みに利用します。  日本の人身取引を助長させる深刻な問題は、被害者に対する自己責任論です。 このような言動は、加害者を援護し、被害者をさらに追い詰めることになるのです。私たちが一番必要としているのは「安心と安全」です。そのためにも、被害を受けた人たちに寄り添えるような社会でありたいと願います。


ZOE Japan

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